第8話「闇からの使者」


第7話の閲覧ありがとうございます、励みになっております。引き続きよろしくお願いします。

今回から新章です。鍵アカ三人衆、ラスト。

ラストだし、勢いで行きたい。

こちら月ノ美兎様の配信より着想を得ております。みとあーとなのです。

前話はこちら。

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明くる日。

大学では慶子さんには会わなかった。

いつも元気な彼女には珍しく、休んでいるようだった。

まぁ、女性は色々あるんだろう。

早々に帰宅した僕は、SNSを開く。

すると、「闇からの使者」と名乗るアカウントからメッセージが来ていた。

…周央モモンゴグループに所属する鍵アカウントの、最後の一人だ。

「ボクは闇からの使者。少し聞きたいことがあるのだが」

1人称が「ボク」か。

こじらせている女子もあるし、男子でもあり得る。

なにより、「闇からの使者」なんて名前がちょっと怖い。

いわゆる中二病なんじゃないか?だとしたら、まともな議論が成り立つとは思えないけれど。

とにもかくにも、返信はしとておくか。

「はい、初めまして。初対面の僕に聞きたいことなんてあるんですか?」

ネットでの交流に初対面なんて言葉が当てはまるのかは知らないが。

「そう。ボク達は、初対面じゃないよ。君は知らないかもしれないけれど」

…ん?

初対面じゃない?

念のため過去のログやメッセージを辿ってみたが、「闇からの使者」なるアカウントとのやりとりはない。

何より、鍵アカウントで見られなくなっているのに、知り合いも何もないもんだ。

「初対面じゃないんですか?僕は心当たりがないんですが…」

「心当たりがないのも無理はない。まぁ、今はどうでも良いことだよ」

いや、どうでもよくはないだろ。

別のネットで絡んだことがある人か?

それともリアルな知り合いか?

だとしたら、一方的に情報をおさえられている状況は、怖い気がする。

「うーん、ちょっと怖いですが。ところで質問ってなんですか?」

間髪入れずに返信が来る。

「率直に言って、君に恋人がいるとしよう。その恋人がもし、辛い過去を持っていたら、君はどうする?」

…なんだこの質問は。

僕に恋人はいないし、仮定するにしても質問の内容が具体的過ぎる。

しかし、少し想像してみることにした。

どっちにしろ、今日は慶子さんとはメッセージ交換なんて出来ないだろうし。

辛い過去か。種類にもよるだろうけど。

「まず、過去について話を聞きたいかな。もちろん、話せる範囲で」

「そうだろうね。では」

不自然なところで話を切るな、この人は。

一体誰なんだろうか。

そんなことを考えていたら、続きの文面がくる。

「それが性的なものだったらどうだろう?例えば、無理矢理ホテルに連れ込まれたとか。親に性的な虐待を受けていたとか」

…性的な問題かよ!

正直、一番苦手だ。

ましてや、恋人がってことだろ?

僕は、いわゆる「処女厨」ではない。

だから、過去に何があろうが受け入れられるとは思う。

しかし。

性的虐待を受けていた人はどうだろう?

「僕は、恋人の過去は気にしないと思う。性的虐待については、かわいそうだと思うけど、どう接すればいいのかわからないっていうのが、本音かな」

難しすぎるだろ、この質問。

同性にしろ異性にしろ、実の親から性的虐待を受けることなんて、あるのだろうか?

仮にあったとして、その傷は癒えるのか。

「君は心が広そうだね。正直意外な回答だったよ」

闇からの使者は続ける。

「ボクは、実は性的虐待を受けたことがあるんだ。実の父親からね」

…この人自身の話か。

いわゆる「かまってちゃん」にしては手が込みすぎている気がするのだけれど。

「そうなんだね、なんかちゃんと回答できなくてごめん。僕の周りでは、聞いたことがない話だから、どう反応すればいいかわからないけれど」

何となくめんどくさい空気を感じつつ、返信したが。

今日の夜も長くなりそうだ。

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以上です。

みとあーとなんで…す()

読んで頂き、ありがとうございました!感想などコメントいただけると嬉しいです!


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