人狼ジャッジメント小説~9人地獄編~第一夜


登場人物の紹介はこちら。いよいよ第1夜です。情景描写は平文、台詞はカギ括弧です。

吹雪の夜。

中世の城と見まがうような、堂々たる外見の屋敷に雪が降り積もる。

人里離れたこの屋敷には、遊び好きの老人が住んでいた。

老人の名はモビー。彼は9人の客人を招いた。

9人はそれぞれ招待に応じ、この屋敷に集ったのである。

恐ろしい夜が始まるとも知らずに…

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9人は夕食を終え、ロビーの円卓で団らんしていた。

すると、モビーがゆっくりと入ってくる。

モビー「食事はいかがだったかな?給仕は暇をとらせていて、私だけで準備したものだったが、お口にあっただろうか?」

そういいながらモビーは、円卓についた。

モビー「今宵はご足労いただき本当にありがとう。私は皆さんのことをよく知っているが、互いに知らない方もいるでしょう。折角の機会だ、自己紹介なぞいかがかな?」

モビーがそう促すと、自己紹介が始まった。

アンナ「私はアンナ。モビーさんと父が友人で、幼なじみのロディと一緒に招待されました!よろしくお願いします!」

アンナはそういうと、元気にお辞儀をして愛嬌を振りまいた。

ロディ「ロディです。アンナとは幼なじみですが、特に恋人ってわけじゃないでーす」

お調子者のように軽い口調で、ロディはニヤつきながら喋る。

マイク「…マイクだ。モビーじいさんとは狩り仲間だ」

マイクと名乗る青年は、言葉少なに話した。体格の良さを強調するように胸を張っている。

ジェイ「どうも皆様。ジェイと申します。私もマイク君と同じで、モビーさんとは狩り仲間といったところでしょうか」

ジェイは紳士然とした態度で話す。眼鏡をあげる動作が知的さをアピールしているようだ。

マリアンヌ「どうも…マリアンヌです」

マリアンヌは妖艶な微笑みを浮かべつつ、自身の名前だけを告げる。

トーマス「やあやあ、トーマスと申しますじゃ。モビーさん、久しいのう。モビーさんのことじゃ、何やら面白いことを企んでいるのじゃろう?孫のフェイを今日は連れてきたよ」

トーマスはそういうと、フェイにも自己紹介を促す。

フェイ「フェイだよ。よく性別不明と言われるけど…男子扱いは止めてね」

フェイと名乗る女子。性別が一目でわかりづらいことを気にしている様子だ。

スーザン「スーザンよ。ところでたばこ吸えるところある?」

スーザンはそういうと、モビーに目をやる。

モビー「おっと、説明を忘れていたね。各人の部屋ではたばこを吸ってもらってかまわないよ」

スーザンはそれを聞くと、うなづきながら、安心したように隣の男に目をやる。

チャン「こんばんは、チャンです。モビーさんとは商売仲間です。いやあ、最近は景気も良くてね。モビーさんはいかがかな?」

チャンはそういうと、見せびらかすように豪華な鞄を机上に上げる。

モビー「ほっほ、相変わらず派手にやっていますのうチャンさん。こちらはぼちぼちですなあ」

モビーはゆっくりと立ち上がると、皆を見回した。

モビー「自己紹介はこんなものでしょう。実は皆さんをお呼びしたのは他でもない、私の遊び相手になって欲しいのです。なあに、簡単なテーブルゲームでね」

軽く咳払いをして、続ける。

モビー「人狼というゲームを御存知かな?実は皆さんの部屋にはゲームブックとそれぞれの役職を書いた封筒を置いている。詳しくはそれを読んでほしい。明日の朝食後、初めようと思うのだが…」

それを聞くと、一同は顔を見合わせる。

アンナ「人狼…ですか?なんだか怖い…」

トーマス「お嬢さん、たかだかテーブルゲームじゃよ。人狼と言っても、本当に人が食べられるわけでないでな?」

アンナ「そうなんですね…じゃあ大丈夫かな?ロディも大丈夫?」

ロディ「もちろん!面白そうじゃないか!」

アンナはロディの様子を見て、安心したように笑顔になる。

マイク「…テーブルゲームってことは、話して終わりだろ?なんだかな…」

モビー「それがなかなか奥が深い遊びでねえ…騙されたと思って、ひとつ!」

マイク「まあ、いいですよ」

ほかのメンバーも納得した様子で口々に参加を表明する。

モビー「よかったよかった。皆様今夜はゲームブックを読んで、ゆっくり休んで下され。くれぐれも自分の役職をバラしてはいけませんぞ、興が削がれます故。では、ご機嫌よう」

そういうと、モビーはロビーから出ていった。

各部屋に戻り、第一夜は終わるのであった…


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