ああ穴掘軍隊、弾痕物語~俺の臀は貴様と共に~第13話


第13話。騒動から庁舎に帰った2人。

前回記事はこちら。

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騒動から逃げ帰った二郎と三四郎は、教官室に辿り着いた。

三四郎が扉を開けると、教官はほとんど出払っており、わずかに数名が残っているだけだった。

「すみません、木村さんの指示で。この部屋で待たせてもらいます」

三四郎が教官室で呼びかけると、どこらかとも無く、滞在を許可する声が聞こえる。

「ありがとうございます」

2人は礼を言うと、その場にあった椅子に座る。

「三四郎君、あれは一体…何だったんだろうか?」

二郎はまだ震えが止まらない状態で、三四郎に問いかける。

「さあな、わかんねえよ。でも…あれ死んでたよな。テロリストとかなんじゃねえの?」

三四郎は冷静に答える。

「テロリスト…か。そうかもね、それなら発砲していたのも理解できる」

二郎は続ける。

「僕さ、実は…人が死ぬのを見たのは初めてなんだ…」

そう言うと、二郎は涙ぐんだ。

「軍人を目指しといてなんだけど、あれを…僕達は仕事にしなくちゃならないんだね…」

三四郎が慌ててハンカチを出す。

「おい、みっともねえな!気持ちはわかるが、泣いてるとこなんて見られたら落第させられるぞ?早く拭けよ!」

二郎は三四郎からハンカチを受け取ると、涙を拭った。

「ありがとう三四郎君…そう言えば、君は平気なのか?」

二郎は不思議に思い、三四郎を見つめる。

「…平気なわけねえだろ…だがよ、ここで仕事にありつけなきゃ、俺は困るんだ」

話している最中にガラリ、と教官室の扉が開く。

「やあ、待たせたね。色々後処理が面倒でね、すまない」

木村は入ってくるなり、2人に声をかける。

「ティッシュ無くしたな…まあ、君達は大丈夫そうだ。今回の試験はパスにしよう。では、また案内するから自室で待っていてくれ」

去ろうとする木村に、二郎が質問する。

「あの、木村さん!さっきのは一体…」


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