第17話、愛菜視点。前回記事はこちら。
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最悪…
悪夢の様な夜が明け、私はいつもより早く目が覚めた。
というより、眠れなかった。
忠男君に、匂いとかでバレるかも知れないと思い私は床に寝転んだけど、眠れるわけも無かった。
目を閉じると私を犯した男、遊佐君の顔が浮かんでくる。
忠男君が目覚める前にシャワーを浴びたけど、まだ匂いが残ってる気がする。
忠男君、不審に思ったかしら…私が朝シャワー浴びる習慣なんてないの、知ってるし。
そんなことを思いながら出勤した。
いつもの教室に入り、出欠を確認する。
…遊佐君は来てないみたい。良かった…
私は平静を取り繕いながらホームルームを終え、職員室に向かう。
すると…前から男が歩いてくる。
…遊佐君だ…
怒鳴りつけるべき?それとも水に流すべき?
私は考えをまとめられないまま、遊佐君に向かっていった…