普段実用書ばかり読んでいる私。
すると、なんというかこう、心がすさんでいくというか…
具体的に言うと、文章がすんごくそっけなくなります。これはしゃあないのですが。
そんなおり、小説を読もうと決心。
芥川龍之介様や、太宰治様。
最近だと海堂尊様などが好きなんですが、そのレベルで止まっていたのですね。
これはあかん。新しい血を入れねば。
というわけで、西尾維新様に手を出しました。
化物語シリーズは気になるのですが、シリーズだけに追うのがつらい。
一冊で完結する、掟上今日子さんシリーズを読んだわけでございます。
選んだのは、こちら。
掟上今日子の設計図。
恥ずかしながら、掟上今日子さんはドラマになってるなぁ…くらいのイメージしかなかったのですが…
読んでみると、まあ―面白い。
お勧めのポイントをいくつか。ピンきたら、読んでください!
1 文章のテンポがとにかくよい。
文学的すぎず、かといって事務的でなく。
入ってきやすい言葉なうえに、リズムがいいので、280ページほどあるのですが、4時間ほどで読了してしまいます。
難解なミステリーだと、何度も読み直したりして苦戦するのですが、この本は一度もそんなことがありませんでした。
小説は難しいイメージで、とっつきにくいというあなたにおすすめ。
2 登場人物のキャラクターが立っていて、わかりやすい。
いやー、これはやはり大事ですね。創作物なら避けては通れない道なのですが、キャラ立ちが素晴らしい。
主人公の掟上今日子さんをはじめ、狂言回しの隠舘厄介、警察関係者、美術館館長…皆さん、一回説明を読んだだけで立ち姿まで浮かぶのは、さすが。
ミステリーの都合上、登場人物の中に犯人がいるはずなので、このあたりはキャラ立ちが鮮やかで、理解がしやすい。
キャラが出すぎてよーわからん。
そんなあなたにもおすすめです。
3 結末が哀しくも美しい。
ネタバレは本意ではないので、これは言えないのですが…結末がとにかく美しい。
私は1時間くらい涙が止まりませんでした。
最近泣いてないな…って方は、落涙によるカタルシスが得られること請け合いなので、おススメです。
肝心のミステリーのネタも、とても面白いものでした。
犯行の動機も含め、最後まで楽しく読める、最高の一冊でした!
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以上です。
たまには、小説もいいね!
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