ギャンブル依存症の抜け出し方 ~見つめ直そう、それは本当にギャンブル?~

ギャンブル依存症について、抜け出し方を紹介してみました。かくいう私も経験者でして。私の親もです。
ギャンブルと言っても、私は海外のカジノと、パチンコ・パチスロしか経験がありません。
日本人が海外のカジノで依存症になるケースは特殊だと思いますので、今回はみんな大好きパチンコについて。

まず、依存症の定義について。以下はギャンブル依存症予防回復支援センターより。
「賭けることを楽しむ」という当初の健全な動機が別の動機にすり替わることが発症の引き金です。すり替わる動機には次の要素があります。
①負けを取り戻す(負け追い)
②より強い興奮を味わう
③イライラ・ゆううつ感を解消する
④賭けていると落ち着く
などがあります。これらの動機には「楽しくなくなった(飽きた)から止める」という歯止めが効きません。それゆえ遅かれ早かれ、
⑤ギャンブルに関することが頭から離れない
⑥上手に加減できない
というとらわれの状態に陥ります。その結果、
⑦ギャンブル関連の嘘
⑧大切な人間関係の危機
⑨ギャンブルを原因とした借金
が生じます。 ここまで引用。
そもそも、私が初めてギャンブルに行ったきっかけは、友達とのお遊びでした。大体の方が、知り合いや親なんかと初めて体験するパターンが多いのではないでしょうか?いきなり一人であの空間に入れる方はいないと思います…
さて友達とパチンコをした場合、お金をかけるスリルもさることながら、その友達と遊んでいる感覚もあるため、まぁつまらないと思うことはないでしょうね。これが第1の罠。
さらにお金が増えて、飲みにでも行こうものなら、楽しくてしょうがない。第2の罠。これでギャンブル大好き人間のできあがりです。一度好きになると、一人でも行きます。お金を借りてでもいこうとするようになると、上記の定義に当てはまり、立派な依存症ですね。
パチンコ屋さんには店舗としての利益(お店が勝ちすぎない)をコントロールする仕組みが公然の秘密としてあるため(経営なので当たり前)よほどの悪運でも無い限り、何回か行ってれば上記第2の罠にかかることが見込まれます。
なので、日本人の多く(よほどハイソサエティで周りがパチンコのパの字もないみたいな方を除く)はギャンブル依存症になる下地がある、というか有り過ぎる。何せ店舗は全国にあるわけですから。
ここからが本題、どうやってこの依存状態から抜け出すのか。
私も恥ずかしながら依存状態になっていました。というか今もそうかもしれません。
私が自分を見直すきっかけになったのは、そもそもギャンブルに何を求めているのか、見つめなおしたことです。
私の場合は「儲かる」からでした。そしてホントに儲かるか計算すると…
最近のパチンコで言えば1/300近い天井(外れの回数に制限がない。一度引いた外れクジをもう一回抽選箱に戻すイメージ)のないクジを、1万円あたり150回程度引いて、やっと当たっても期待できる収益は2000円程度。つまり、2万円使って良くて2000円、悪ければ0という世界。しかも消費時間がハンパない。
こんなんやってられませんやんか(笑)なんやねんこれ、イスラームの喜捨の考え方やんけ。
これで、とりあえず自分が金儲け目当てに行くことはなくなりました。あと、自分を産み育ててくれた母親が海物語のボタンを連打する姿をみるのは、なかなか「くる」ものがある。勘弁してくれ母ちゃん…
一時期楽しい時間は過ごさせてもらいましたが、もう無理。というか行く理由がない。金儲けならブログ書きますわ。
ちなみに、パチンコをただやめようとして我慢するのは逆効果です。また、ただ「やめろ」と依存症の方に言うのもNG。行ってしまう目的の「代替手段」を考えなければいけません。
ということで、ギャンブル依存症の方が己を見つめ直すきっかけになったら幸いです。